「弟子……?ああ、“柴犬の少年”か。それとも最近新しく弟子入りした“自殺否願者”の方かな」 「どちらもだ。いいから早く話せ」 「つれないことだ、“五番目”。まあいい、私と違い、君は自由気ままではない時間に縛られた人間だ。あくまでも人間だからな、心中痛み入るよ。しかし、見透かそう、それでも君は時間との折り合いをつけている」 「付き合い方だよ。誰だってできることだ。スケジュール帳に書き込めば、縛られても最低限、自由にできる時も来るさ」