「へえ、そうなのぅ。今日はそんなキャンペーンをやっていたのねぇ」
白々しいAでも、十束は自身がいかに過酷な場に行ってきたかを語る。
「どちらに並ぶか迷いましたが、買い物ではなく交換ということで俺はサービスカウンターに並びました。そうして俺の番に。
恥ずかしさを呑んで、平静を装い、『アタリが出たのでもう一本ください』と声を振り絞っていいました。
正直、この時点で挫けそうで――店員の『は、アタリで来たのか』な顔や『トイレットペーパーで並んで忙しいんだよ、後にしろや』な顔の店員も。
果ては俺の後ろに並んでいた主婦たちもひそひそとクスクスと、止めと言わんばかりに『アタリすげー』という幼稚園児のせいで、俺の自尊心はハンマーで叩き割られました」


