ヤンデレパーティー



片手サイズの小さなもの。そこから配線が棚の裏に伸びて、壁のプラグと繋がっていた。


「声は……聞こえるのかしら」


「いえ。ペットを見守るためのカメラに音声なんか要りませんから」


動物は喋りませんからね、と朱耶は続けた。


「ペットペット言いましたから、誤解されそうですが、私が彼にとっての『ペット』というわけではありませんよ。私を守る策にたまたまあれを見つけた程度の話ですから。

ええ、だからAちゃん。“思う存分、二人っきりで喋れますよ”」


Aの展開作りがバレていたのに何ら不思議はなかった。


朱耶はこうなのだ。抜けているお嬢様として見られるのは、“十束と一緒にいるとき”だけ。実を見れば、奥深い思考をしている。