ヤンデレパーティー



あわあわとあからさまな動揺ぶりで、朱耶の考えを曲げようとする十束を見て、にやりと笑ったのはAだ。


「あらそう。助かるわぁ、朱耶ちゃん。でも、大丈夫なの?」


意識は斜め後ろの十束に向けつつ、顔は朱耶へ。にやり顔もにこりと愛想良いものになり。


「朱耶ちゃんも女子高生。そんなあなたが、わざわざスーパーでアタリを見せに行くだなんて笑われるわよ」


「気にしませんよ。どうせ笑われてもその時だけ。アタリが出たなら貰わなきゃ、もったいないですしね」


「そう、良かったわぁ」


「良くあるわけあるか!」


これ見よがしに挑発されたことも気づかない十束が食いついたのを、Aは聞き逃さなかった。


「なあに、そんな『よくなくなくない』みたいな分かりにくい言葉使っちゃってぇ。朱耶ちゃんが行くって言っているのよ」