「朱耶ちゃん、肉まん食べる?」
「わぁ、ありがとうございます」
もはや付き合う気も失せた駄犬の遠吠えをスルーしつつ――「汚いAから貰った物などを食べてはっ」と止める口も無視しつつ、二人は肉まんを頬張った。
「あふっ……」
「あらあら、買ってきたばかりだから、熱いのは当たり前よぅ。火傷してない?ふーふーしてあげましょうかぁ」
「A、貴様。さてはそれを狙って、わざわざ熱々の肉まんを買ってきたのか。なんて姑息な。
自身の息を、お嬢様を体内に入れようとする目論み、俺が阻んでやる!さあ、お嬢様、俺が冷ましてあげましょ――」
「冗談を真に受けるなんてぇ、これだから駄犬は」


