「最初はびっくりしましたけど、今は平気ですよ。我慢というよりは申し訳なさがありますかね。十束には毎日、お礼を重ねても足りないほど、良くしてもらってますから」
「お嬢様……っ、まさかお嬢様からそんな労りの言葉を貰えるだなんて。ああ、俺はなんて幸福なんだ。毎日、お嬢様のお世話をできるというだけで夢のようなのに、更にはありがとうなどと。
とんでもございません……!付添人として、当然のことをしただけですから!」
「『好きな女のために何でもやりたいんだー』と聞こえるのは私だけかしらぁ」
「ふっ、低俗Aの考え方だな。確かに俺はお嬢様を愛しているが、それは貴様ら一般人が思う愛とはまったくの規格外。
上位に位置する恋愛だ。お嬢様全てに身を捧げ、全てを殺し、己すらも殺せるほどの想いが俺の中にある。
俺がなすこと、これ即ち、朱耶お嬢様のため!他の行動理由など俺には存在しないのだから!」


