ヤンデレパーティー



ロンギヌスの矛を床につけ、別段、表情を出さずにスプガウスは続けた。


「生きても死んでも、生かされても殺されても、君は僕の役に立つだろう。純然たる信仰者な君のことだ、未だに貞操を守っているに違いない。

その穢れない血はいい呼び水になる。“彼女”を降臨させるには、やはり乙女の血が不可欠だったものでね、丁度良かったよ」


「くっ、愚かな!蛇を扱い、蘇生させ、更には処女の血を欲するとは……!あなたは神ではなく、悪魔ですわ……!」


「神は認めてくれずとも、悪魔とは思うだなんて、随分とおかしな話だ。僕はね、悪魔も神もどちらも似たようなものだと思っているんだ。

無論、生粋の神様と根っからの悪魔はいるにはいるが、全てを白黒はっきりさせるのは非常に難しいこと。それこそ、人間の善悪を区別するように。どちらも結局は同じ、なのにだ」