ヤンデレパーティー



お墨付きを貰ったと言いたいがごとく、スプガウスは露払いのように槍を払った。


「さて、イリイア。君は僕を拒絶したわけだが、僕は未だに君を評価するし、君を嫌いにはなれない。

だからこそ、僕は君の声を受け止めよう。拒絶されても、考え直し、口に出してくれるなら、僕は君を迎え入れるつもりだ。友人――いや、仲間として」


「何が、言いたいのですか……」


私の気持ちは変わらないと言う間際、かたんと椅子の欠片が動いた。


身を強ばらせれば、辺りから、そこらじゅうからカタカタと欠片が動かされ、同時にカラカラとピンボールを跳ねさせた音が響き渡る。


何がと、“突如として現れたモノ”にイリイアはとっさに本を構えたが。