黒の中に描かれた絵。スプガウスと笑う自身。年齢こそは離れていたが、それでもスプガウスは丁寧に友好的に朗らかに、友人としていてくれた。
楽しかった、あの頃。それをまた再編できるだなんて――
「もう、手遅れですわ」
遅すぎたとイリイアは首を振った。
「あなたのしたことは到底無視できません。悪だ、絶対的な悪を私は裁く。神の意志により、我らが神の嘆きを持って、私はあなたを断罪します」
「その神が僕となっても?」
「あなたは“悪人”です。神を気取る大罪人。誰から見ても、神から見ても、あなたはただの人間。ただ最悪である人間ですよ」
「そう……」
意見が変わらないのはイリイアの口調からはっきり伝わった。
虚しさが湧いたか、スプガウスが深く瞼を閉じた。


