「ならば……!」
本が消え、また違う本が。手を変え品を変えと、イリイアの次の攻撃手段は“積木遊び”であった。
教会内の長椅子が重なり、綺麗で巨大な長方形を作り上げた。
左右ごとに一つずつ、胴体と手がない両腕のように振り上げられる。
闇の拳に比べたら不出来な積木遊びに見えようとも、完全なる物質の長椅子は光でかき消せない。
先ほどの闇は在り方が中途半端だからこそ壊れないが、消されてしまったのだ。
この積木の腕も、強度で言えば椅子同等しかないが、人の拳で椅子は壊れない。スプガウスには十分な凶器であり、殺害手段。
イリイアが持ち変えた“精製ノ書”で築かれた無機物の塊。誰にも止められないと、腕が猛攻を下す。


