ヤンデレパーティー



イリイアが持つ本。
“神秘ノ書”と名付けた魔導書は詠唱なしに魔術を行使できるブースターのようなものだった。僅かなイメージでも、魔導書に流し込めば、あとはきちんとした形(魔術)を作ってくれる。


増幅機たるその魔導書は、イリイアの心臓を代価に手に入れたもの。力に関してはイリイアが持つ魔導書の中で、一番の攻撃力を誇る“神秘ノ書”。


目や肺、数多の部位を神に捧げて得た魔導書でも実用性に長けるのは、重要器官たる部位の魔導書だった。


外因元素たる、光、闇、星を操ることができる“神秘ノ書”だが、闇は破壊力だけなら一級品。生身の人間では防ぐことができず、半物質の闇だからこそ壊れることがない拳が利点であり特性だというのに――呑み込まれた。


理屈なら確かに、光は闇をかき消すものだ。闇が光を呑み込む逆もあれど、単にあちらの方が“眩しすぎた”らしい。拮抗しない力では、弱い方が食われるのは至極当然のこと。