「な……」 目の前で何をされたか見ることができないイリイアでも、自身が発動した闇の拳が不発で終わったのは分かる。 「スプガウス、あなた……」 「言っただろう。僕は神となった。もちろん、口先だけのつもりはない。闇は不正解、僕は闇を呑み込む光を産み出せるのだから」 ご丁寧に、イリイアに先ほどのことを話すスプガウスは余裕そのものだったのだろう。 闇が効かない、しかもか光を産み出すとなれば、スプガウスも神秘術の力を得たのか。 厄介なとイリイアは本を持つ指に力を込めた。