ヤンデレパーティー



頭だけでなく、口に出すことでさらに“己がやろうとしていることに確固たる意識を持って”、そこで初めて現実を侵食するまでに至る魔術が行使できた。


詠唱とは単なる再確認。決まった形はなく、その言葉の意味を自分さえが知っていれば十分。本番への下準備にすぎない。


スプガウスの詠唱も同じ。言葉など意味にそぐわないものでも、でたらめな発音だろうとも、スプガウスにとっては紛れもない“光”だった。


閃光が駆け巡る。
箱につめた光が一気に飛び出したような、昼間よりも明るい白が闇の拳を“呑み込んだ”。


白が黒を覆ったにしろ、事を果たすなり光も消えて、何も起きていなかった先刻に巻き戻された。