ヤンデレパーティー



「神の鉄槌を」


冷徹なる圧殺。

降り下げられた拳は、全てを潰すもの。

地面ごと沈めるほどの暴力なのだが、それを前にしてもスプガウスは逃げなかった。


あまりの巨大に逃げても無駄だと悟ったわけではない。


――逃げるまでも、なかったんだ。


【XUL】(光よ)


呟きに等しい声は声量のせいで聞き取れなかったにせよ、聞いたところで意味を知る者は少ないだろう。


詠唱の形とは個人の思考による。


正式な魔術を使うには既存の呪文を使うものだが、上級者になると魔術というのは使うものから“作るもの”になる。


術に囚われない、己が魔術(イメージ)を出すことに至って必要なのは鮮明なる絵だ。