処刑執行の号砲代わりの声が教会を揺らす。
強き意思を持ち、頑なたる意志を手にしたイリイアは、今ここで初めてスプガウスを罪人と認識した。
スプガウスの虐殺行為を聞いた時から罪人と思ってはいたが、それは所詮、“思い込もう”としただけの話。心のどこかでは『何かの間違いだ』とスプガウスに会うまで――今の有り様を知るまではそう期待していたのだ。
――スプガウスの、友人として。
「スプガウス・テクサアヌス。あなたに安らかなる死を――」
そうして、裁きを。
イリイアの背後に現れた――いや、伸びてきたのは黒い影。
黒い陽炎のようにゆらりと崩れそうながらも、なんとか原型を創作していく。


