開き直りに近いのか、息を整わせて、スプガウスが改まる。
「もう僕は来てしまった。たどり着いたのだよ。神の居場所に、神そのものに。
愛してしまった故にだよ、これは。僕は神を愛している。尊敬もある、敬意もある、崇敬もある――ただ、それ以上に熱愛しているだけの話だ。
犬は人間に恋などしない。本物の愛を覚えない。深い愛とは“同族同種”にこそ芽生える感情だ。犬は犬に、人は人に――ならば、神を愛する私は彼女たちと同じ神、彼女たちの“同族”だ」
「極論ですね。なるほど、狂った頭で何もかも――現実が見えなくなりましたか」
「見えているさ、少なくとも“君以上に”」
「……。あくまでも、私――あなたが言うところの人間の裁きは受け入れないのですか」


