そんな彼がちゃちな先導者の教えを聞くわけもないし、仮に彼以上の先導者がいたとしても、スプガウスは“身の程を弁えている”。
神に近づくことは不敬なり。だというのに、彼は哄笑する。
「狂っている……?ふ、ふふっ、そうだ、僕は狂っているんだろうね。何せ僕は神だ、人間を捨てたのだから、人間(君)から見た僕の精神など計り知れない。空飛ぶ魚を見て、理解できないと狂気の沙汰だと“認めたくはない”のだろうね……!
ふふっ、狂うぐらいに愛してあげよう。狂ってしまうほどに愛している。この想いは正に“神の領域”。人間(昔)を捨てなければ到達できない新境地だ。
ああ、ならば、もう正常じゃない、分かっている。――けど、だからどうしろと?」


