「不埒と言うかい、まあ、君の考えはそうだろうが。僕のこの想いは紛れもなく愛だ。
恋人を想うような、毎時、毎分、毎秒、気づけば必ず対象者を想うそんな――そんな純愛だ。
心が焦がれるほど想い、身が焼かれても愛してみせよう。
慈愛も残酷さも、僕は全てを受け入れている。人間のように“想像した神”ではなく、僕が愛するのは神そのもの。
ありのままの“彼女”を、僕は愛しているのだよ!」
弾ける告白が教会に響く。
心酔し、恭敬し、傾倒するような口振りでも、崇拝ではなかった。
崇めて敬うわけじゃない、まるで“すぐそこにいる恋人に告白するような”、そんな熱愛だった。


