ヤンデレパーティー



「神にでもなったつもりですか、スプガウス」


信仰者として愚の骨頂。しかしてよくあるパターンでもあった。


信仰により、自身は何よりも神に近く、故に神と同じ領域に立つものだと――人間をやめた者は案外いるものだった。


「愚かな。あなたは紛れもない人間でしょうに。肉体という器がある以上、あなたは神になど――いいえ、罪人が神を名乗るなど勘違いも甚だしい」


「“罪人”と僕を称するのが可笑しいのだよ。僕は人を捨てた。君は殺人を罪だと言うが、ならば、“神の罪”と言い換えれば、それは自分たちに非があったと“神の責任”とはしないだろう。神を裁くなんてしないはずだ。

人を裁くのは人であり、神を裁くのは神。君(人)が僕(神)を裁くなどあり得ない。同じ神に裁かれるならば僕は抵抗せずに受け止めよう。悪と言われれば悪になろうが、人間風情が神に物申すだなんてどれだけ不敬なことか分からない君でないだろう」