「何か言った?」
「あなたの絡みがきつすぎたんでしょうね」
青薔薇はミナナのイメージ。今したタトゥーは青薔薇(ミナナ)が彼(名前)を絡めているように見えても、離れない関係ならば同じこと。
ツタに絡まったのは彼自身。ミナナの中に入り込み、一部と化した彼とは一生一緒となるのだろう。
打算で一緒にいた。
けれど思い入れを与えてしまう。
「そんなきついかな。緩めているつもりだけど」
「きつすぎる方が丁度いいのかもしれません。でないと私はあなたを見失いそうだ」
抱きつく腕を緩める彼を今度はミナナが抱く。
体温が同じになれと一体化するように。


