浮かない顔で幹部部屋を出ると、もう全員揃っていた。 尚希達が下っ端達を並ばせてくれたらしく、あとは俺が3時間後のことを話すだけだ。 「……今日来てなかった奴も、急で悪かった。これから話すことには……聞くことにも少し勇気がいる。 それでもいいか…?」 「「「はい!!」」」 下っ端達は聞く覚悟があるみたいだな……。 「つい今さっき、水狼宛にメールが届いた。内容は、今夜7時に水狼を潰す、とのことだ。」 「総長!!どこの族ですか?」 下っ端を代表して、圭吾が聞いてきた。