「巧くん・・・」
キッパリとした声を放ったのは巧くん。
巧くんもイスから降りると、私の方へ歩み寄る。
そして、空いたほうの私の手をスっととった。
「雪。好きだ」
「え・・・」
「シスコンとかじゃなくて、純粋に。1人の女の子として・・・雪が好き」
「巧・・・くん」
右手は翔ちゃん。
左手は巧くん。
ますます逃げ場がなくなった。
ていうか、この状況は何。
何でいきなり逆ハー状態!?
ていうか、この状況どうしよう。
どう切り抜けよう。
「お前ら2人だけズルイ。オレだって狙ってたのに」
「お兄ちゃんっ」
手に空きがないので、後ろからガバっと抱きついてきたのはお兄ちゃん。
耳元に、フっとお兄ちゃんの吐息がかかる。
「オレだって、雪狙ってたんだけど」
もう、色んな意味で死にそう。
何、これ。
どういう状況!?
どこの乙女ゲーム!?
「おい」

