「ねぇ雪ー。今日の帰りこそ付き合ってねー」
「・・・しょうがないなー」
「アンタいっつも寄り道しないからー。だから今日くらい付き合ってよー」
「どこだっけ。駅前のクレープ屋さんだっけ?」
「うん!」
優香の元気な返事に、私は思わず笑ってしまう。
優香と寄り道は、なんと今日が初。
いつも私が寄り道をイヤがって、家に直行するからなんだけど。
あんなお兄ちゃん達がいたら・・・早く家に帰りたいって思っちゃうんだよね。
あー・・・ブラコン。
学校を出ると、冷たい風が頬をかすった。
12月が近づいてきて、本格的に寒い。
明日はマフラー巻いてこようかな・・・。
「さむっ。早くクレープ屋さん行こー」
「うん。そうだねー」
優香の提案により、少し小走りでクレープ屋さんに行く。
本当に寒い。
明日はもっと寒いかな。
空に向けて、ふーっと息を吐き出して白くなったのを見たとき、明日は絶対マフラーを忘れないようにしようと思った。

