「・・・て」
「んっ・・・」
「・・・起きないと、キスするけどいい?」
「えっ!?」
目を開けると、目の前に知らない男の人のドアップ。
「きゃ、きゃぁぁぁー!!!」
案の定、大きな大きな悲鳴をあげてしまった私です。
目の前の男の人は目を大きく見開いて、驚いた模様。
そして、ドアが開けられてお兄ちゃんの登場。
「翔!!」
「何さー悠斗」
「オレは、雪を呼んで来いといだけ言ったよな?」
「うん、そうだね」
「じゃぁ、何で呼ぶだけなのに悲鳴あげられてんの」
「起きないからちゅーするよ。って言ったら飛び起きて、オレの顔見るなり悲鳴あげちゃった。ま、そりゃぁ・・・知らない男がいたらビックリするもんだよねー・・・」
「違うだろうが! とりあえず離れろ!」
「えぇー・・・悠斗のケチ」
お兄ちゃんによって、ずるずると引きずられていく男の人。
えと・・・翔って呼ばれてたかな。
私は深呼吸を繰り返して、心拍数を正常に戻す。
「悪いな雪・・・驚かせて。オレが呼びに来ればよかったな」
「いやその・・・えと・・・」
「翔のことは叱っとくから、ご飯食べよう。皆そろってる」
「あ・・・はい」
私は手をついてゆっくりと立ち上がると、リビングに向かっていった。
目の前ではお兄ちゃんが翔さんを叱っている。
あ・・・兄弟って感じだなぁ。
そんな光景を見て、私はくすっと笑っていた。

