八木さん家の5人兄弟。


「・・・て」

「んっ・・・」

「・・・起きないと、キスするけどいい?」

「えっ!?」


 目を開けると、目の前に知らない男の人のドアップ。


「きゃ、きゃぁぁぁー!!!」

 案の定、大きな大きな悲鳴をあげてしまった私です。

 目の前の男の人は目を大きく見開いて、驚いた模様。

 そして、ドアが開けられてお兄ちゃんの登場。


「翔!!」

「何さー悠斗」

「オレは、雪を呼んで来いといだけ言ったよな?」

「うん、そうだね」

「じゃぁ、何で呼ぶだけなのに悲鳴あげられてんの」

「起きないからちゅーするよ。って言ったら飛び起きて、オレの顔見るなり悲鳴あげちゃった。ま、そりゃぁ・・・知らない男がいたらビックリするもんだよねー・・・」

「違うだろうが! とりあえず離れろ!」

「えぇー・・・悠斗のケチ」

 お兄ちゃんによって、ずるずると引きずられていく男の人。

 えと・・・翔って呼ばれてたかな。

 私は深呼吸を繰り返して、心拍数を正常に戻す。


「悪いな雪・・・驚かせて。オレが呼びに来ればよかったな」

「いやその・・・えと・・・」

「翔のことは叱っとくから、ご飯食べよう。皆そろってる」

「あ・・・はい」

 私は手をついてゆっくりと立ち上がると、リビングに向かっていった。

 目の前ではお兄ちゃんが翔さんを叱っている。


 あ・・・兄弟って感じだなぁ。


 そんな光景を見て、私はくすっと笑っていた。