八木さん家の5人兄弟。


「あ・・・夜ご飯って、お兄ちゃんが作るんですか?」

「まぁ・・・得意とかじゃないけどね」

 少し寂しそうな顔で笑うお兄ちゃんに、お母さんがいないってことを感じさせられた。

 そういえば、玄関の靴は男物ばっかり。

 女の人が、お母さん1人でさえ住んでいるような感じがしない。


 何か・・・悪いこと言っちゃったかな。


 私はその場から逃げるように、荷物整理してきます。

 とだけ言って、自分の部屋に言った。


「・・・疲れた」

 荷物の整理を始めて2時間。

 なんとか一通りは片付いた。

 私は、用意されていたベッドにもたれかかった。


 いきなりお兄ちゃんが5人は驚く事態だったよ・・・どこの乙女ゲームの世界ですか。

 なんて思ってたけど・・・。


 お兄ちゃんと、巧さんはいい人そうだったな・・・。


 あとの3人が不安だけど。


 荷物の整理で疲れたのか、私はそのまま寝てしまった。