「あ、可愛い」
前の学校がセーラーだったから、ブレザーって初めてなんだけど・・・。
ブレザーのが可愛いかも。
その時、コンコンとドアがノックさせる。
「雪、準備出来た?」
「あ、小夏くん。ちょっと待って・・・」
私はスクールバッグをつかんで、急いでドアを開ける。
「ゴメン。ちょっと着るのに手間取った・・・」
「あ・・・・・・」
「な、に?」
「・・・意外だった。お前・・・ここの制服似合うな」
「え・・・あ。ありがとう、ございます」
恥ずかしくなって俯いた。
小夏くんはお兄ちゃん。
だけど・・・いきなりそうは思えないよ。
・・・普通の男の子に、制服似合うなって言われたようなモンだから。
照れるよ。
小夏くんも照れたのか、私から視線を外して俯いた。
「おいおいお前2人。何、俯いてんのっ」
「しょ、翔っ!」
「お、雪。可愛いなぁ」
「え・・・え・・・」
「じゃ、学校行こう」
翔ちゃんにサラっと可愛いと言われる。
けど・・・小夏くんに言われた似合うよっていうのが・・・なんだかすごく嬉しかった。
だから翔ちゃんの言葉に反応するのを忘れて、小夏くんに言われた言葉に酔っていた。
似合う・・・か。

