八木さん家の5人兄弟。


「あ、可愛い」

 前の学校がセーラーだったから、ブレザーって初めてなんだけど・・・。

 ブレザーのが可愛いかも。

 
 その時、コンコンとドアがノックさせる。


「雪、準備出来た?」

「あ、小夏くん。ちょっと待って・・・」

 私はスクールバッグをつかんで、急いでドアを開ける。

「ゴメン。ちょっと着るのに手間取った・・・」

「あ・・・・・・」

「な、に?」

「・・・意外だった。お前・・・ここの制服似合うな」

「え・・・あ。ありがとう、ございます」

 恥ずかしくなって俯いた。

 小夏くんはお兄ちゃん。

 だけど・・・いきなりそうは思えないよ。


 ・・・普通の男の子に、制服似合うなって言われたようなモンだから。


 照れるよ。



 小夏くんも照れたのか、私から視線を外して俯いた。

 
「おいおいお前2人。何、俯いてんのっ」

「しょ、翔っ!」

「お、雪。可愛いなぁ」

「え・・・え・・・」

「じゃ、学校行こう」


 翔ちゃんにサラっと可愛いと言われる。

 けど・・・小夏くんに言われた似合うよっていうのが・・・なんだかすごく嬉しかった。

 だから翔ちゃんの言葉に反応するのを忘れて、小夏くんに言われた言葉に酔っていた。


 似合う・・・か。