「だから、今の状態が一番いいの。だから小夏。2人部屋で我慢してくれ」
「・・・しゃぁねぇな」
一件落着。
と、いったところだろうか。
ティッシュ箱のぶつかったところを、必死にさすながら涙目でお兄ちゃんをにらんでいる翔ちゃんは、ちょっと悪いことになっちゃったかな・・・。
私が来たから、こんな争いが勃発しちゃったわけで・・・。
「何、落ち込んだ顔してんの」
「え・・・」
小夏くんに声をかけられて、パっと顔を上げる。
「別にアンタのせいとか思ってないから」
「・・・・・・」
思ってたことを指摘された。
確か、巧くんにもこんなことをされた記憶がある。
やだなぁ・・・私って思ってることが全部顔に出てるのかな。
私は自分の顔を両手で覆った。
あぁ、顔赤いなぁ多分。
「だから、そんな落ち込まないで」
「あ・・・・・・」
小夏くんがそんな優しいこと言うなんて意外で、キュっと心臓が鳴った。
無愛想かと思ってた。
てか、多分無愛想な部類なんだろうけど。
だけど・・・こんな優しいことも言ってくれるんだ。
私は嬉しい気持ちで小夏くんに向かってうなずいた。

