「まぁ小夏。落ち着けって」
そこに巧くんが仲裁に入る。
「恭介と2人部屋なんて考えてみろ。機嫌悪いときはサンドバッグ状態にされるぞ?」
「何だよそれ。オレの悪口か? うっぜぇ」
恭ちゃんは機嫌最悪なのか、吐き捨てるように言葉を言ってウザイと愚痴をこぼした。
そんなの日常茶飯事なのか、巧くんは恭ちゃんをスルーして話していく。
「だから、恭介は絶対1人部屋」
「・・・ちっ。しょうがねぇな」
小夏くんは、恭ちゃんをチラ見して半ば仕方なさそうに話した。
だけど半ば、恭ちゃんが怖いと思ったのだろう。
無愛想モデルの恭ちゃんは、キレたら暴走しそうで怖い。
まるで、爆発しちゃうダイナマイトでも扱う気分。
私は恭ちゃんをチラ見して、お茶をごっくんと飲んだ。
「あのさー巧」
「何だよ翔」
「小夏がそこまでオレと一緒がイヤっていうのなら、オレだって考えがある」
瞳をキラキラと輝かせて巧くんに提案を出そうとしている翔ちゃんは、絶対なんか企んでいる。
「オレが雪と一緒の部屋になれば・・・」
全部言葉を言い終わる前に、翔ちゃんの顔面にティッシュ箱がヒットした。
コーンっといい音を放って、翔ちゃんは後ろにのけぞった。
「悪い翔。手、滑った」
投げた張本人のお兄ちゃんは、にこやかな笑顔でヒラヒラと手を振っている。
あぁ・・・絶対わざとだ。
笑顔の裏には悪魔が隠れているとか、よく言ったモノだ。
そのとおりだよ。
「てめっ、悠斗ぉ!!!」
「年頃の女と、年頃の男が2人部屋なんてダメだろうが。アホ」
「そんな、兄と妹だろうが」
「翔とか危険物体。雪の部屋に持ち込めるか」
「ほうほう、オレを人間扱いしないわけですか」
「というか、お前は襲いそうだからパス」
「うっ・・・」

