「・・・鴉の異形も、俺を恐れるか」

「いや、あれは恐れているようには見えないぞ」

「では、なんじゃ」

「どちらかというと・・・恩赦に見えた」

「あほらしい」

 天冥は吐き捨てんばかりの勢いで言った。