Change The World

「ああ。目の前から堂々と行くのはかなり、危ない…。」


闇の国―マライヤの城の目の前には広い荒野。


なにもない荒野しかない。

木や花、そんなものなどとうの昔に朽ちていった…


「アルーの森から行くのですか??」


「ああ。そうだ。」


アルーの森は花や木は盛んに生えている。


「しかしそこには沢山の記獣が潜んでいます。」


ヘェラが言う。


さすが閣下の補佐なだけあって知識もある。


「わかっております。」


記獣は…。


「いつ頃に行きましょうか??」


「急で悪いが今日の夜に行ってもらう…。夜には偵察がちょうどいい。」


今日の夜…。

夜まではあと半刻…。

時間が無い…。

「わかりました。では、至急に手配します」

部屋からたちさろうとするが…

「ネルベス…すまないが君一人で頼む…。あまり人に知らされるとまずいのでな…。」

まっすぐネルベスを見つめイングレス閣下が言う。


「…かしこまりました」


そっと部屋をでる。


アルーの森を一人か…厳しいかもしれん。





「よかったのですか??ネルベス、ひとりで。」


ヘェラが心配そうな顔でイングレス閣下を見つめる。


「…ああ。ネルベスは力はある。1組団を任してあるだけはあるからな。」