「どうしたの??トゥル??」


トゥルと呼ばれた獣は甘えた声を出す。


「起こしてくれたの??ありがとう。」


少女――アルフェンスはトゥルを優しく撫で微笑む。


「この場所にも影響でちゃうかな…」


最近は戦争が酷くなってきている。


この草原は彼女のお気に入りであり、秘密の場所だ。



「今日はどうしよっか。トゥル」


立ち上がると銀の長い髪が揺れる。


陶器のように白い肌とよくにあっており、目は痛々しい赤をしていた。