それを隠すように明るい声で言った。 「とりますよー。はい、チーズ。」 二人を撮り終わるとすぐに次がまわってきた。 今の私にとってはとても好都合だった。 何かしていれば、二人のことを考えなくて済むから。 凉と彼女さんの姿を思い出すと、苦しくなる。 なのに、すぐに交代の時間がやってきた。 だが、なこと一緒にまわる約束がなくなった今、私は一緒にまわる人もいない。 クラスの人手も充分足りている。