電車を降りて、私はすぐに坂本へと電話をかけた。 「もしもし……」 ただ電話するだけなのに、少し声が震えた。 「……白石、どうした?」 いつも通りの優しい声。 それがひどく安心した。 「あの、今少し時間ある?話したいことあるから会えないかなーって。」 「あるよ、大丈夫。」 私たちは家から徒歩5分程の公園で会うことにした。