凉とは電車で帰る方向が一緒だから、途中まで一緒に帰った。 私達の間に言葉は少なかったけど、今までよりもずっとわかりあえている気がした。 親友にだってきっと…。 降りる駅からは凉と反対方向になるから、 そこでバイバイ、と手を振った。 私はそのまま、坂本に会いに行こうと思った。 行かなきゃいけない。 ううん。私が行きたい、会いたい…。 この気持ちを、彼には言わなきゃいけない。