「…………前にも言ったけどね。私、」 言わなきゃ。 言わなきゃ進めない。 唇を少し噛んで、拳を握り締めて。 「私、凉のことが好きだったの。小5の時からずっと...。」 少しの沈黙。 怖くてたまらない。 「……うん。白石の気持ちは本当に嬉しい。 ありがとう。けど………………………、 俺はその想いには答えられない。」 ああ。やっぱり面と向かって言われるとキツイなあ...。 泣き顔なんて見せたくないから、私は必死で涙を堪える。