「あ、ここ、入ってって。」 入れと言われたのは、小さなビル。 小さなとはいっても、周りのビルと比べればそうみえるだけであって、ある程度の高さはある。 「でもここ…」 「大丈夫。もう使われてないところから。」 坂本に手を引かれながら、私は恐る恐る中へ入っていった。 そしてひたすら階段を登る。 暗くて、足元がよく見えない為何度か転びそうになった。 でも坂本が引っ張って支えてくれた。