だから、私はとてもズルい。 本当は凉に、そして自分に向き合わなければいけないことくらいわかってる。 また涙が出そうになって、スカートの裾をギュッと握りしめた。 すると上から低く優しい声が降ってきた。 「…頑張ったな、白石。」 そう言ってまた頭をポンポンとする。 頑張った、と言ってくれたのが、すごく嬉しかった。 次の電車がホームに来ると、私達はそれに乗った。 寒い外に比べると車内は暖かかった。