坂本は私が泣き止むまで、ずっと抱き締めながら頭を撫でてくれていた。 その間、私たちが乗るはずの電車は何本か過ぎていった。 私が落ち着いてきたのを察して、近くのベンチに座った。 そして、優しい声色で話しかけてくる。 「…で?何があった?」 涙をバックから取り出したハンカチで拭いながら、私は話し出した。 「……この前ね、凉に告白したんだ。私、ずるいからっ…返事はいらないって言ったの。」 拒絶されるのが怖くて。 最初から断られるとわかっているのに、返事を聞く勇気がなかった。