「え…マフラー。これ、坂本のだよね?私は大丈夫だから、自分で使いなよ!」 「寒いんだろ?いいから使っとけ。」 そう言って彼は私の首にかけたマフラーをしっかりと巻いてくれた。 「ありがとう…。」 距離が近づいて、なんだか恥ずかしかった。 坂本の首もとは寒そうに見えた。 「…なあ、白石さ、最近なんか悩んでるよな?」 駅に近くなった頃、いきなりそんなことを言い出した。