「あんまり読まないけど。最近さ、図書室が落ち着くんだ。 ……………坂本、一緒に帰ろうよ。」 「ふーん…。いいよ。じゃあ、もう暗いし送ってく。」 「ありがとう。」 坂本と私の家は近いから、一緒に帰るとなれば必然的にそうなるのだけど。 校舎を出ると、冬の冷たい風が肌に突き刺さるように吹いてきた。 「寒っ」 朝時間がなくて、マフラーを巻いてくるのを忘れたことを、すごく後悔した。 すると、その時首もとにふわりとなにかをかけられた。