「でも…、私バカだ。琉生が苦しんでるの、気付いてあげられなかったっ。」 涙声で途切れ途切れになりながらもそう言った。 「違う!なこは悪くない。私が言わなかったのが悪いの…。なこは、何も悪くない。」 人を信じられなかったのも、 人との壁をつくっていたのも、 結局は、自分自身のせいだった。 誰かを待つのじゃなくて、自分から心を開いていかないといけなかったんだ。