君にずっと片想い

涼を好きだったこと。
告白したこと。



悪いとは思ったけど、それに関する涼と彼女さんのことも全て話した。




話し終えてなこを見ると、とても悲しい顔をしていた。


今にも泣いてしまうんじゃないかってくらいに。




そして私を強く抱き締めた。




「苦しかったよね、辛かったよねっ…。本当は私、琉生が日野のこと好きなことなんとなく気づいてた。でも琉生から聞くまでは黙ってようって思ってて…。」




私を抱き締めるなこの体は小刻みに震え、時折吐息と嗚呼が漏れていた。


そんな彼女を、私も強く抱き締めた。