それからというもの 夏芽はお昼休みになるたびにあたしのミルクティーをせがんだ あたしはミルクティーが好きで、常にタンブラーに入れていた 「未桜~」 あたしの気なんて知らないで 夏芽は毎日あたしのところに来て言うんだ 「ミルクティーちょうだいっ」 夏芽にミルクティーをあげるのはあたしの特権 玲花でも百合でもなく 伊吹でも蓮でもなく クラスの誰でもなく 未桜の、特権