熱い 熱いよ夏芽 掴まれた腕が 火をまとったように熱い ばくばくとうるさい心臓を どうにか押さえつけた 夏芽にとっては ただの友達で あたしと2人で帰ることに特別な意味はないと分かってたけど それでも すごくすごく嬉しかった 2人で帰るっていう選択肢が 夏芽の中にあったことが 「これがいい」 夏芽が選んだのは ミルクティー味のキャンディ 夏芽はあの日からずっとミルクティーが大好きだった あの日からずっとミルクティーブラウンだった そんな夏芽への想いは とどまることを知らなかった