「あー…。そういえばいたわねぇ…。でもだいぶ昔に潰れたわよ?」 「それなんです」 「え?」 「何で潰れたか知ってますか?」 ちよさんは困ったような顔をして隼人を見ていた。 「ごめんなさいね。警官って言ってもそれぞれ別れてるから…。私は族に関しては全く知らないわ」 「そうですか。すいません」 「役に立てなくてごめんなさいね」 そういうとちよさんは厨房に入った。 「どうした隼人?」 「いや。どうも気になっててさ」 ……地元の警官なら知ってると思ったのか。