「それはきっと、キミに関わってしまったからだね。シキ」

「言ってろ」

シキはタオルを壁に投げ付けた。

それを見て、コウガの表情が歪む。

「シキ、タオルは洗濯機に入れてってば」

「面倒だ。お前がしろ」

「ったく…」

コウガはパソコンの電源を落とし、立ち上がった。

「そろそろ寝るぞ」

「はいはい」

何かにつけて、命令口調で傲慢。

だけど意外に彼との生活を楽しんでいるのだから、自分の趣味も悪いと言える。

…そう。あの死体の写真を『美しいモノ』と思う投稿者のように。

口元に笑みを浮かべながらコウガはタオルを洗濯機に入れ、シキが待つ寝室へ向かった。