「ねぇ、でもさあ。あの死体の写真、誰が撮ったんだろうね?」

ナツキはビクッと体を震わせ、慌ててケータイを隠した。

「タカシナ先生ではなかったみたいだしね。どっかの誰かがイタズラでやったにしては、性質悪いわよねぇ」

「結局、警察もその点は分からなかったみたい。まあ犯人が捕まって事件は終わったし、もうそのことは追わないでしょうね」

その言葉を聞いて、ナツキはふと顔を上げた。

「そっそうかな? もう警察は探ったりしないかな?」

「しないと思うわよ。ちょっと聞いたけど、送ってきたアドレスもキレイさっぱり消されちゃってたみたいだし。写真を送ってきた犯人も、パソコンに強い人だったんじゃないかって話」

「そっそう…」

そう言って再び画面に視線を向ける。

「あーっ! やってもやっても終わらない~!」

「ホント、地獄ぅ。でも待っている人がいるし、頑張ろう」

部員達は悲鳴を上げながら、作業を進める。