教師の都合がつかない時は、親や兄弟などの送り迎えも許可されるようになった。

「うん…そうだね。早く事件が終わるといいね。そうすればサイトも早く復活できるかも」

ナツキは励ますように笑って見せる。

だが少し心苦しいようで、不安が見え隠れしていた。

「サイト、かぁ…。もう一旦閉じて、別のリニューアル版を作った方が良いのかも」

「あ~そうだね。時間と手間がかかるけど、そうした方が良いかも」

サイトは閉じているとは言え、すでにネット上ではかなりの噂となっていた。

「あ~あ。せっかく作ったのに、一からやり直しかぁ」

「またみんなで頑張ろうよ。ボクも頑張るから!」

「ナツキ…。うん、そうだね。みんなで頑張れば良いよね」

「うん!」

明るく言ったところで、ナツキの家の前に着いた。

「それじゃね」

「うん、バイバイ」