最初に病院に着いたのは私だったようだ。 主治医の先生と看護婦さんに呼ばれて、一人でナースステーションに入った。 聞いたのは絶望的な内容だった。 お母さんの命は消えかかっていた。 病室でお父さんやおばあちゃんを待つ。 ここから車で4時間程離れた場所にいるお兄ちゃんも、もうすぐやってくる。 病室のお母さんは青ざめた顔をして、必死に呼吸をしていた。