高校の卒業式。 障害者認定は1級になっていた。 そんな体で高校の校舎の階段を登ってくれた。 友人のお母さん達が、交代でおんぶもしてくれたらしい。 教室で見つけた母はとても満足そうだった。 大学の入学式。 一人暮らしを始める私を一番心配してくれたのは母だった。 いつも絵文字入りのメールをくれた。 今になって思えば。 些細なメールも、何で残しておかなかったんだろう、と思う。 あの人のくれるメールは、いつも変なタイミングで絵文字が入っていて。 それがとても好きだった。